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真夜中にこどもの声で目が、覚めた。
家には俺と兄さんとオーストリアの3人暮らしでこどもなんていない…はず、はずなんだ。


静寂の中に混じる声に耳を傾けようと瞳を閉じ、全意識を耳に集中させる。

「…。」

こどもの比較的高い声に混じって別の声も聞こえる。
部屋の中か、何処の部屋だ?
とその時ほんの小さな物音と共に ふ、と こどもの声が消えた。

「…まさかゆう、」

ガバッと起き上がり、そこまで言いかけてやめた。

馬鹿げている。そんなはずはない。
睡魔にでも負けてしまったんだろう。
気のせいだ。
疲れているんだ。
最近は何だかんだ言ってはフェリの買い物に付き合わされているからな…まったくアイツは……まぁいい。
寝よう。

と再びベッドへ潜り、瞳を閉じたその時…

ガタッ!

静寂の中では大きすぎる音が響いた。

「(何かが落ちたのか?)」

それと同時に再びこどもの声がする。
言葉ははっきり聞こえないが、先程よりか近い距離に…いる。


何かが、いる。
先程言いかけてやめた「アレでは無いのか」と言う疑問が色鮮やかに確信へと変わり始めてきた。


「(確認する必要が…あるな)」

俺は枕の下に入れていた銃を手にし、ゆっくりと階段を下りる。
もし「アレ」であればゆっくり降りる必要なんてないのだが、もし強盗だとしたら逃げられてしまうから、と考えたんだ。


「(声の位置からして…キッチンか…)」

俺の家だ、床の軋みの位置は把握している。
家具の位置、東西南北もわかる。
目も暗闇に慣れてきた。

アレが居るであろう場所も大体は把握できている。


「(キッチンのドアが開いているな。つまり【自分で開けられる=人】、と言うことか?)」


前方、コンロ付近から人の気配がする。
白いふわふわしたものが揺れている…

「(! もう、覚悟するしかないな)」


銃を構えながら白いふわふわしたものを思い切り掴む。

「貴様っ!! そこで何をしている!!」



俺の掴んだものは…


























「うぉっ!何だ!!」

兄さんだった。
ちぇーっ見つかっちまったぜ





よくよく話を聞くと、
「おう。アーサーにな、ほぁた?してもらって小さくなったんだ」
だそうだ。
ほぁたが疑問形なのが気になる。

「需要?そんなもんねぇーよただちょんまくなりたかっただけだって」
だそうだ。
兄さんの思考がよくわからない。

「何だヴェスト、俺がごそごそしてたからオバケだと思ったのかケセセセーいつまでもお前はオバケが苦手だなニシシシー」
だそうだ。
これ明日の生ゴミで捨てられるだろうか。


まったくもって手のかかる兄だ。
俺の睡眠時間を、返してくれ。





**
幽霊だと思ってたのに兄だったオチ。
笑えない(汗)

そんなゲルマン兄弟が大好きです!
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